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新幹線が通らなかった街②

大河原町の土木事務所での調査を終え、東北本線の大河原駅に着いた。東北本線は、路線としては日本最長で都心と東北、北海道を結ぶ北の大動脈である。駅の時刻表を見る。仙台と白石間は上下線とも1時間に約2本、福島行きの快速列車の運行されている。優等列車は廃止され、普通列車のみとなったが、思った以上に列車の本数は多い。

私は大河原から上り方面、白石行の普通列車に乗り、今日の宿がある白石に向かった。外は弱い雨が降っている。列車内は学校帰りの地元の学生でにぎわっている。列車は白石川沿いに進む。北白川駅では数人が乗り込んできた。東白石駅では乗降客はいなかった。

終点の白石駅に着いた。跨線橋を渡り、改札を通り駅の外に出た。相変わらず雨が降っている。白石駅は地上式の駅で、ここには新幹線の高架はない。国鉄時代の面影が残る駅だ。

白石市は宮城県南部の主要都市の一つであり、宮城県側の蔵王観光の基点となる街だ。かつての東北本線の白石駅は急行「まつしま」は全車停車したが、特急「ひばり」も半数は停車した。と記憶している。

ホテルの部屋から、白石駅の構内が良く見える。淡い照明に照らされたホームは幻想的だ。昔ながらの駅の風景に癒される。明日の始発列車だろうか、明かりを消した列車がホームに止まっている。深夜、頻繁に貨物列車が通過する。鉄道の役割は旅客の輸送だけではない。貨物輸送も重要な使命であり、貨物輸送がある限り、北の大動脈は、まだまだ健在と言える。

翌日、白石駅から福島行きの普通列車に乗る。越河駅を過ぎ、福島県内に入る。貝田、藤田、桑折、伊達、個性的な駅名が目立つ。福島駅まであと1つ東福島駅に着く。ここは昔、瀬上という駅名だったはずだが、いつ変わったのか、新幹線の高架が近づいてきた。福島駅に着く。新幹線の乗り換え口に向かう。旅気分が消えて、現実に戻っていた。

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  • Author:安田