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「高輪ゲートウェイ」駅

 京浜東北線・山手線の「田町」と「品川」との間の新駅「高輪ゲートウェイ」の工事が着々と進んでいる。駅舎の設計は建築家の隈研吾氏によるものだ。

 京浜東北線の新駅は、平成12年の「さいたま新都心」以来、山手線の新駅は、実に昭和46年の「西日暮里」以来49年ぶりの新駅となる。駅名には賛否両論(どうも否の方が多い様だが)あるようだ。JR東日本が公募した駅名では1位が「高輪」、2位が「芝浦」、3位が「芝浜」、以下「泉岳寺」、「新品川」・・・・・・と続き130位が「高輪ゲートウェイ」だったそうだ。1位の「高輪」は予想通り、2位の「芝浦」も知名度としては十分。芝という地名は江戸時代からあり、現在も港区の住所として存在する。このあたりは海岸線を境に海上を芝浦、陸上を芝浜と呼んだそうだ。新駅の位置からすると芝浜が適当と思われるが、何より落語フアンの私としては、「芝浜」駅にして欲しかった。

 落語の「芝浜」は人情話しで、まくらを含めると1時間を超える話である。魚屋の熊さん、目が利き、刺身を造る包丁さばきも素晴らしい。しかし、どんなに仕事が出来ても身の振る舞いが伴わないと、世間の信用は得られない。地道に商売をすることの大切さ、お金を稼ぐことの尊さを教えてくれる。「稼ぐに追いつく貧乏なし」私のようなフリーランスには有り難い話だ。

 駅名の決定にあたりJRは、「この地域は、古来より街道が通じ江戸の玄関口(Gate way)として賑わいをみせた地であり・・・」とコメントしている。確かに新駅の西側の国道15号沿いには、かつての江戸内府と東海道の出入口に当たる高輪大木戸跡がある。ここがまさに江戸の玄関口(Gate way)であった訳だ。恐らく「高輪大木戸」はかなり上位にランクされていたのではと思う。漢字とカタカナを併せた駅名は流行りと言えるが、何も130位の駅名を採用しなくてもと思うが・・・

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 江戸時代の旅人はどんな思いで大木戸を抜けたのだろうか、江戸に別れを告げ、はるか遠い西国に思いを寄せて、情報量が少なかった江戸時代の旅は不安であったろう。でも今も昔も予定通り行かないのが旅だ。私だったら、とりあえず今晩の宿と酒をどうするか思案するだろうか、東海道の最初の宿場、品川宿はもう目の前だ。

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  • Author:安田