トラス総合鑑定

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緑のはやぶさ

 上野駅の新幹線改札を通り、地下ホームに向かう長いエスカレーターに乗る。ホームにロングノーズのE5系が入って来る。グリーンの車体はすっかり東北のカラーとして馴染んでいるようだ。新幹線は荒川を渡り暫し埼京線と並走する。私はフットレスト(グリーン車のみの設備です。)を上げ、座席を少し倒してリラックスし、脳を旅モードに変換。東京に向かうサラリーマンを詰め込んだ埼京線を横目で見ながら、優越感に浸る。大宮で車内はビジネスパーソンで満席となった。隣の女性(外資系保険会社のチームリーダー、成績の悪い部下がいるのが悩みの種か?・・・私の勝手な空想です。)年齢は30代後半か、PC、スマホをフル活用して必死に仕事をしている。彼女にとっては旅モードどころではい。車内は戦場なのかもしれない。

 私も補助者時代、夜遅くクライアントからの書類が届き、翌日即現地調査というのがよくあった。列車の車内で書類の確認、クライアント、事務所や訪問先との連絡、レンタカーの手配等・・・座席とデッキを行ったり来たり・・・好きな事と、仕事が同時並行している。自分の進むべきレールがはっき見えていた。根拠はないが自信はあった。幸せだった。

 平日の車内は家族連れや旅行客がいない。つまり人の会話がない分、PCの操作音は多少気になるが、それよりも車体傾斜システムが作動するときのカチカチとうい機械音が気になる。この機械音は同じシステムを採用するJR東海のN700系も同じだ。JRには改善を望みたい。

 白石蔵王駅を通過し、♪チャイムが鳴り、仙台到着のアナウンスが入る。車内が慌ただしくなる。私も脳を仕事モードに再変換し、おさらいをする。今日の現地は宮城県名取市のSハウスの分譲宅地開発予定地。名取までは東北本線のほか運転本数の多い仙台空港線でも行ける。訪問先は名取市役所の他、宮城県不動産鑑定士協会、N不動産本社、宮城県土木事務所・・・名取市役所以外は何度も訪れているので場所は把握している。いずれも仕事に欠かせない資料と情報の収集が目的だ。N不動産はいつも貴重な情報を頂いており、感謝に堪えない。

 東北新幹線が活況を呈しているのは、仙台までだ。乗客の約7割は仙台で下車する。改札へ向かう下りのエスカレーターに列ができる。隣に座っていた女性は、足早に階段を駆け下りていった。次は盛岡に止まりま~す。・・・発車メロディーを残しガラガラになった緑のはやぶさは、さらに北へ向かって飛び立っていった。

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  • Author:安田